春華楼リニューアル

清末を風靡した北京都市八大楼のひとつ「春華楼」が今月15日よりリニューアルオープンしている。

清末当時、立派なレストランは八大楼と数えあげられるほどで、東興楼、泰豊楼、致美楼、鴻興楼、正陽楼、慶雲楼、新豊楼、そしてこの春華楼があった。春華楼は当時から提供する食事内容が独特で、魯菜が流行る中、江浙料理をメインにする店として話題になった。春華楼の料理は小さくて可愛らしい上に味は複雑。多くの文人が集まった。1934年には張大千が北平で書画展に参加した際、ここで食事したという。今も伝わる“張大千魚”という料理は以後、名物料理になっている。

リニューアルした春華楼も当時の伝統的な魯料理を基礎に、清朝乾隆帝時代に李斗が書いた『揚州画舫録』から満干全席を復活。同時に伝統的な徽州料理も出す。その他、?冠中の弟子の一人“胡同画家”の?柯にちなみ「口袋豆腐」もメニューにある。

建物も老店の復刻に拘り、二階建てで一階は快板や相声など演目が楽しめるようになっている。二階は16間の個室で、各部屋の名前は燕京八景及び燕京小八景の名称がつけられている。