聯通ブロードバンド　今月から無料で速度アップ

　今週から、北京聯通ブロードバンド使用の家庭は、ネット接続速度が速くなっているかもしれない。現在、ブロードバンド無料速度プロジェクトがスタートしており、聯通顧客サービススタッフの話では、この月末にも具体的なエリア及び速度方案が公布されるとのこと。

　今年の初め北京聯通は、回龍観、展覧路、大有庄の三エリアをブロードバンド無料速度アップ試験地点に指定し作業を完了。使用料金は変わらず、2M家庭用ユーザーは直接10Mとなった。またこの三エリア以外のユーザーでも、聯通公式ホームページで“沃寛” 極速体験をダウンロードすれば、毎月72時間のブロードバンド極速体験が享受できる。

　北京聯通内部の話では、ブロードバンド無料速度アップ方案は未だ内部発表の段階にあり、今後三回に分けて北京市全体でブロードバンド家庭ユーザーに対し無料で速度アップを実施するとのこと。512Kユーザーは1Mに、1Mユーザーは2Mに、2Mユーザーは4Mになる。光ファイバーが入っている小区は最高で20Mとなる。

　北京聯通ブロードバンドユーザーには、LANネットユーザー、ADSLユーザー、光ファイバーユーザーと三種類が存在している。その中でADSLユーザーの数が圧倒的に多い。現状の設備容量ではADSLユーザーのブロードバンド速度アップ上限は8M。「つまるところ、1Mを2Mに、2Mを4Mにしたい場合、作業は非常に簡単でサーバー処理をするだけ。基のアカウントの制限をキャンセルすれば済みます。しかし10M、20Mにまで上げたい場合、光ファイバーに変更する必要が出てきます。」

　『北京信息化基礎設施提升計画（2009‐2012）』が提出する要求によると、2012年までに北京のインターネット家庭ユーザーブロードバンドは20Mを越えること、となっている。昨年下半期から北京聯通は北京市全体に光ファイバーを推進している。しかし多数ある小区においては最後の一キロで難題に遭遇することがしばしば。昔からの小区では設備が老化しており、ユーザーの反応も良く、改造は受け入れられやすいが、新しい小区については物業会社が阻止することがよくあるのだそう。更に潜在的な問題として、ユーザーのアカウント速度をアップさせたところで、アクセス先のホームページのサーバー容量が少ないと、結局は速度が遅い状態のままとなる。

　ちなみに世界と比較すると、中国のブロードバンド速度は価格が高い割りに速度が遅いという情況にある。例えばイギリスの主要ブロードバンドキャリアの一つである天空は一年間20Mセットで毎月の支払いは49元。アメリカAT&Tは一年3Mで月平均126元、韓国電信は36ヶ月50Mで月平均144元となっている。