天壇祭典儀式　今年も春節に再現

　正月初一（1月23日）、一年に一度の天壇礼楽伝統大戯「第8回天壇文化週」が開催される。今年の祭典儀式では、当時使われた「礼輿」が初登場したり、長さ120メートルの巨大絵「大駕?簿図」の披露が目玉となっている。

　祭典の源は古五帝時代。五穀豊穣祈祷、天下太平の意。明清両代皇帝祭典の場所として、天壇は2002年から春節文化週を設け中華礼楽文化を発掘伝承するべくこの祭典儀式を再現している。

　今年も正月初一から初五を天壇文化週期間とし、祭典儀仗、祭典楽舞、中和韻楽の三大演目を公開。祭典儀仗には320名が参加、それぞれ皇帝、百官、八旗武士、内廷侍に扮し天壇西門から一路祈年殿南門まで行進する。途中、静鞭、?筒、兵器、旌旗、幡幢、宮扇、傘盖、金八件など儀仗器物が展示されたり、巨大絵『大駕?簿図』が置かれるなどし、観光客に古代祭典の様子を展示紹介する。

　今年初公開となる皇帝の礼輿は、この日の為に本物とそっくりな神輿を複製。祭典では皇帝が輿に乗ったり降りする細かい動きも忠実に再現されるそうだ。

　文化週中、古楽音楽会も開催される。初一（1月23日）午前は祭儀礼楽が専門。午後は八音楽が専門。この度初めて「十番楽」が演奏される予定。また演奏時間もこれまでの15分から30分に延長されて行われる。