昨日、北京では重度な霧霾(バイ)の天気にみまわられ、北京市全体で微軽度汚染と観測された。通州区通州鎮が最高で空気汚染指数は250まで上がり、平谷区平谷鎮が243、亦庄開発区は212、海淀区と門頭溝の一部地域でも中度の汚染を記録。都市部の東城区、西城区、朝陽区の空気汚染指数では150を越し、市区県全体では100を超え、平均軽度汚染とされた。この数値は全国でも最高値となった。
北京市環境保護局観測センターの説明によると、北京の汚染物質中95%以上というより更に高い比例で粒子状大気汚染物質が存在する。ただ汚染は汚染排出が多いことを表しているわけではなく、都市の大気汚染は、一つは排出レベル、もう一つは大気の拡散能力という二つの局面から構成されているという。汚染問題は長期的に見て排出レベル、短期的に見ると拡散能力がポイントとなる。国慶節が明け工事が再開され、工場も低生産から高生産に移り、機械が稼動される機会が増え、こうした影響が汚染物質を増やす。しかし昨日の汚染は、主に気象条件が汚染物を拡散するのに不利に働いたことが大きく影響しており、一部地域で突出して汚染指数が高い点のみ、その区域の排出量と関係していたと判断されるのだそう。
昨日の汚染は異常とは言えず、秋冬は天気の影響を受け、北京ではしょっちゅうこうした情況となる。過去10年の9月の同時期と比較すると、今年の空気汚染日数と等級はまだ少ないほう。但し健康な暮らしというレベルで見ればまだまだ。
軽度の汚染となる日は、心臓や肺の機能が弱い人はあまり外に出ないほうが良い。中度になる場合は更に予防も大事となる。北方から北風がやってくれば、空気質量も瞬く間に改善される。今日明日は弱い寒気が到来するので、霧霾も若干改善されると予想される。