市政府から2011年北京市民のために実施する30項目の一つに指定された永定河緑化生態発展帯都市景観建設が計画より早く完成、今日から正式に無料開放されている。
永定河は70年代終わりから旱魃が続き観光客は減少、河が途絶えていた。どこからとなく集まる廃棄ゴミの山、川底は荒れ舞い上がる砂埃で周囲を砂漠化させ、完全に環境生態を破壊していた。
この状態を打破すべく、北京市は永定河に対し「京西緑色生態走廊と都市西南生態屏障」総体計画を打ち立て、永定河緑化生態発展帯「四湖一線」プロジェクトが2010年からスタート。限り有る水資源を利用するため川底を復活させ、河の中に公園を造り空間利用で広大な面積を活動場所を確保、人と水、緑の共存を実現させた。
目下、門城湖、蓮石湖、暁月湖、宛平湖、循環パイプラインプロジェクトが完成。「四湖一線」プロジェクトは全長14.2キロ、総面積550平米、水面面積は270万平米、貯水564万立方メートルという規模となっている。縦に門頭溝、石景山、豊台の三区を貫き、渓流から湖へ水が流れ、湿地帯に繋がる生態システムが誕生。
永定河沿線には30キロの湖を一周する道路と10キロの自転車専用道路が設けられており、健康作りや遊覧、娯楽にお勧め。またバスケットボール場、バドミントン場など施設もある。