正真正銘の『富春山居図』が台北“山水合璧”展に出展されたのと同時に、北京798芸術村で、複製画と芸術模造品をテーマにした展覧会が開催されている。
展覧会場には台北故宮より正式に授権された「故宮芸奇展蔵」模写作品や完全複製された『富春山居図』が展示されている。特に『富春山居図』は688センチある作品全てが等身大で展示されており驚きを集めている。複製方法は「DGA」と呼ばれる技法を用いており、ハイテクノロジーが駆使され、肉眼では複製とは全く分からない。特殊処理が施されており、長時間同じ色を保ち、表面は特殊加工され塵や埃が付いても直接ふき取ることが可能だという。
他にも4種類の異なる規格の『富春山居図』複製品、また紫砂壷や湘繍、陶器など作品も展示されている。高い技術を使った各複製品作品は、中国伝統水墨山水画の独特な美しさを、見事なまで再現しコピーと呼ぶには恐れ多い程の仕上がり。作品は台湾のartkey芸奇文創集団が作成したもので、この先11月まで北京に引き続き、瀋陽、天津、広州、武漢、重慶、杭州、西安でも展覧される予定。