周口店北京原人遺跡発掘現場を見学しよう

 周口店遺跡第一発掘地点、猿人洞の保護性整理発掘が17日からスタートしている。この度の発掘は周口店遺跡が1921年に始まって以来、最大規模の保護性発掘となっている。また考古学に関心のある方は申込みをすれば現場見学が可能となっている。

　猿人洞窟は龍骨山の東北坂に位置。1921年に発掘が始まって以来、北京原人化石が200点余り見つかっており、世界的に考古学の重要地点となっているのは言うまでもない。

　洞窟の中は長期にわたり自然に晒され、風化したり崩れたり、亀裂が入ったり落石など危険を伴っている。そこで周口店遺跡管理所は『周口店遺跡保護計画』に基づき遺跡本体の保護要求と関係専門家の意見に対し、国家文物局考古発掘証書を申請、中国科学院小脊椎動物と古人類研究所が共同で猿人洞窟西面の保護性整理発掘工作を実施するに至った。

　北京市文化局の支持の下、作業には百万元近くが投資され、専門設計会社と建設資材会社が参加。足場は高さ29メートル、10階にも及び、各階で効率よく作業が行われる仕組み。また発掘された標本や岩土を大切に運搬するため電動式エレベータも導入する。周口店遺跡が現代運輸設備を使用するのは初めて。

　考古発掘作業に興味のある方は、69301278に電話して見学予約してみよう。チャンスがあればかなり近くで猿人洞窟が見学できそうだ。